その間採集に集中しようとしていた私は、あまりの連携プレイに全く手が動かず。
「クウン」
　私の懐にいるくまごろうも出番が無くて不満そうに鳴く。
　良いのよ、くまごろう。きっとあいつらが化物なんだから。
　貴方がダメージ受けたら私もレミルも痛いんだから、一緒にここで大人しくしていよう？
　どうせ出番なんて無さそうだし……。
「うーん、やっぱり癖が強いな『血盟剣』……。技の使用後の硬直が長すぎて、どうしても敵の反撃に反応し切れなくなるな」
　何だか納得が行っていないご様子のルーファスさん。
　もうあれだね、何が気に入らないのかさっぱり分らないレベルだねこれ。
　あれだけ華麗に敵をなぎ倒してもまだ足りないと申すか。
「ぼけーーー」
「おい、サナエ。何ボーっとしてやがる。採集は進んでんのかよ」
　ゼギルが私に突っ込みを入れる。
「……あんたの盾……火薬でも入ってんの？」
「はあ？　『かやく』,ヴィトン モノグラム？　なんじゃそら？」
　くっ……,ルイヴィトン 財布！　いちいち言葉に『薬』という単語が入ると理解不能モードになるところがまた……！
　『回復薬』とか『薬草』とかだったら普通に理解出来る癖に……！
　という事は『火薬』も存在しないという事か、この世界には。
　一体今までどんな歴史を紡いで来たのかしらマジで……,ボッテガ 店舗。
「サナエさん～,ヴィトン バッグ。お暇だったらお茶でも淹れますけど？」
「おい」
　エアーチョップをアーネルにかます私。
　暇違う。唖然としていただけです,ヴィトン タイガ。
　あんた達の戦闘能力が高すぎて。
「クウン」
「うん、もうちょっと待ってねくまごろう,vuitton 財布。後でミルクあげるから」
「クウウン」
　モゾモゾと懐で動き出すくまごろう。
　そろそろお腹が空いてきた頃かも知れないが、ミルクは馬車に置いたままだ。
　まだまだ全然採集が進んでいないからもうちょっと我慢してもらうしかない。
　……ん？
「ペロペロ」
「あ、ちょ……！　待って、くまごろう……！　出ない、出ないよそこからミルク……んんっ！！　ヤダ、やめて、ちょ、こらあっ,ボッテガヴェネタ 店舗！！！」
「……何をやっているんだ、サナエは……」
「ちょ、見てないで助け……！！　ああっ！！　駄目だって,ヴィトン 長財布！！　くすぐったいし……くまごろう！！」
　冷たい視線でこっちを見るゼギル,ヴィトン ダミエ。
「あらら、お母さんは大変ですわね～,ボッテガ 財布。ふふ」
「おやおや」
　笑いながら放置のアーネルとルーファス。
　おまいら見てないで助けろよ！
「キュウウン」
「分った……分ったから……！！　ミルク、取りに行くから……！！　おいこらやめろ！！　んんっ、ちょいまち……！！」
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